群馬県利根郡みなかみ町小川には、八百比丘尼にまつわる伝承が残されている。
庚申講で竜宮の人魚をご馳走を出され誰も食べず、持ち帰った清治の娘おみよがこれを食べ、長寿となっという。
この辺りにある巨木は、八百比丘尼が植えたものと言われている。
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また同じ伝承だが、次の話も残る。
清治という男が御日待ちをしていて、知らない男を仲間にした。
男の番になって清治だけが招かれ、清治ヶ渕に入って、人魚の肉を貰って帰った。
みんなに分けろと言われていたが、清治の娘のみよが一人で全部食べてしまった。
みよはその後大変長生きをして、若狭の小浜で死んだ。

