全国に残る八百比丘尼の足跡をまとめています

埼玉県川口市・八潮市に残る八百比丘尼の物語

埼玉県川口市にも、いくつか八百比丘尼の伝承が残っている。

川口市峰にある八幡社境内の銀杏の古木は、ここを参詣した八百比丘尼の杖が根付いたといわれている。

八百比丘尼の杖が根付いたという

この大銀杏は、参詣した若狭の八百比丘尼がひと休みした後に、置き忘れていった杖が根付いて成長したと伝えられている。

大銀杏の枝や幹からは、乳房状の突起が垂れ下がり、この突起を信仰対象として、妊婦さんや授乳中のお母さんが、お乳の出が良くなることを祈願したという。


また川口市東貝塚(旧 貝塚村)にて、八百比丘尼が生まれたといわれている。峰(川口市)の名主の娘が人魚を食べたため容色が衰えず、若狭で八百年も長生きしたといわれる。

付近には八百比丘尼が植えた船繋松があるという。昔、この辺りは海(入り江)だったようだ。松のあった場所は不明。


川口市前野宿にある比丘尼堂は、八百比丘尼住んでいた場所だという。

比丘尼堂の場所は不明


川口市鳩ケ谷本町の比丘尼町(現本町三丁目・見沼用水沿い)は、八百比丘尼が住んでいた場所だという。


また埼玉県八潮市中馬場の山王塚にある比丘尼石は、八百比丘尼の供養碑であるという。

山王塚の場所は不明だが、綾瀬川に向かって「山王通り」が伸びており、なんらかの関連があるのかもしれない。

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